教育のポイントは同じ目線に立つこと

仕事をする以上は、上下関係がありますので先輩ならば後輩の教育をしなければいけません。ただし、相手も人間ですので自分が思った通りには動いてくれないものです。

自分の仕事に対する理想を100とした場合、人はその半分程度しか動いてくれないこともあります。では、職場の後輩を教育するためにはどのようなやり方を採用したらいいでしょうか。

仕事を教えるにあたって大事なのは、自分の目線を下げることです。自分がわかっていることでも、後輩は分かっていない可能性が高いからです。自分の目線のまま仕事を指示しても、思った通りの成果を上げることができないのはそのためです。

目線を下げるというのは、同期として扱えという意味ではありません。「この人は一体何がわかっていないのか」ということを明確にすることです。それはわからずに叱っているだけでは人は離れて行ってしまいます。

何がわかっていないかを明確にするためには、できるだけよく観察することが必要です。観察した結果、問題点を指摘しましょう。そしてどのような行動をとったらいいか示すべきです。単にしかるだけでは、感情的になっているだけです。

そして次に重要なのは、相手がどのような特徴を持った人間かを知るということです。理屈で攻めるタイプなのか、それとも感情に支配されているタイプなのかを明確にしなければなりません。感情に支配されている人に対して理屈で攻めても効果がないからです。このように、タイプごとに分けて指導していくと効果が出やすいです。